2012年5月11日金曜日

韓国ツアー③

富川市3日目、この日がボクサゴル芸術祭のメインの日だ。
私達も2回出演する事になっている。
1回目は3カ国の合同舞台、2回目はオー先生が担当している舞踊を中心とした舞台。
午後からそれぞれのリハーサルが始まる。
舞台監督さん、音響さん、照明さんがの言う事、そして私達の要望はすべて通訳さんを通して伝える。
通訳さんも言葉はわかるが、舞台に関しては素人だから大変だったと思う。
良くして戴き感謝だ。

夕方から公演は始まった。
韓国、ロシアそれぞれ昔から伝わる音楽、舞踊、劇を見せてくれ楽しませて貰った。
岡山バレエカンパニーの踊りも良かった。
特に「晴れの国岡山」をテーマにした踊りはゆったりと綺麗だった。
鼓空は自分達の曲3曲とバレエとの共演の曲を演奏した。
韓国のお客さんも優しくどの曲にも大きな拍手、歓声をくれた。
役目を果たした感じでほっとした。

夜は韓国風巻き寿司等を一杯差し入れして戴いてたので、それとマッコリーを飲んだ。
仕事が終わっての酒は実に美味い。

翌朝6時にホテルを出て一路釜山に向かった。
昨年は公演の翌日はソウルの観光やナンタ(コックさん達が包丁や台所用品を使ってリズムを出す面白い演劇)を観たりしたが、今回は時間が取れなかった。
帰りの高速はスムーズで昼過ぎには釜山の街に入った。
楽勝である。
昨年は帰り釜山で根限り迷って危うくフェリーに乗り遅れる処だった。
今回はもう出入り4回目である。
迷う筈が無い。

ところがまた道を間違えてしまった。
恐るべし釜山である。
一度間違うとこれが大変なのである。
ハングル文字が読めないし、下に書かれた英語も発音はわかるが、なかなか地図と照らし合わせが出来ない。
台湾では漢字なので大体意味が取れ想像できたのだが。
韓国ではそうは行かない。
しかしすったもんだしながら、なんとかフェリーの埠頭に辿り着いた。
時間もまだ早かったので埠頭から比較的近くにある大きな市場に行った。
観光もしてないし、せめて美味いものを食べようという事になったのだ。
元気な明るいおばさんの店に入り、早速注文。
折角の漁港なので、あわびの雑炊とさしみの盛り合わせを頼んだ。
まずはテーブルに各種キムチとナムルが一杯並ぶ。
韓国ではどこの店もこの状態から始まる。
だから日本で「私これも食べたいし、あれも食べたいわ、じゃあ両方頼んじゃおうか。」
なんて馬鹿なことは言わない方が良い。
おそらく食べきれないだろう。
お品書きから1つだ。
でこの店キムチとナムルはさっと出て来たものの、あわび雑炊とさしみがなかなか出て来ない。
私達は徐々にあせり始めた。
フェリーの搭乗手続きの時間が迫っていたのだ。
ようやく出て来た時はもう余裕は無く、急いで口の中に熱い雑炊、さしみを掻き込んだ。
こんな料理を掻き込むなんて、味もわからないし、どこに入って行くのかもわからない。
やっと終えてフェリーの受付に行くとお姉さん「搭乗手続きは3時30までですよ。」とちょっと不機嫌。
ごもっともなので返す言葉無し。
税関でまた車と太鼓やみやげ物等のチェックを受け無事乗船。
フェリーで安堵のマッコリーを飲んだ。

おしまい。

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