昨日、一昨日と2人のSlowなSさんがしている畑の草刈をした。
場所は備前市鶴海で里村と山の中腹に畑を借りている。
私が草刈をしたのは山の中腹である。
通称「鹿と猪の楽園」と呼んでいる。
1反の畑が2枚ある。
名の通り彼等は夜な夜なここに来ては月見をしている。
前は水稲をしていたが、あまりに鹿と猪が荒らすので地主は土地を放棄していた。
私達は偶然地の人と車で走っている時見つけ、そこがあまりに景色が良い処だったので借りる事にした。
地元の人から「あそこは鹿と猪が出て大変だよ。」と何度も言われた。
だがそこは頭の良い私達、彼等のおそらく欲っさないような唐辛子、綿、ハーブを植えた。
結果はと言うと唐辛子は全滅。
綿は3分の2は壊滅。
ハーブは植えてたのも少しだったが、辛うじて残った。
綿については芽のある先をおそらく鹿が啄ばんだ後があった。
確かに畑には毎回鹿と猪が来た跡があったが、植物が出来なかったのはそれだけでは無い。
草の丈にも負けてしまった。
二人とも仕事を持った身週に一度行くのがやっとだった。
まして鼓空の本番が入ったらそれも無理。
麓の畑だけで手一杯、上の畑までなかなか手が回らない状態だった。
この秋も殆ど行けてない。
お陰で畑は1メートル程あるすすきの様な草が生い茂っていた。
これでは流石にお借りしている手前申し訳ない。
そこで働き者の私は2日間かけて草刈をしたのである。
なかなか大変だったが、途中老夫婦が散歩で山に登って来られた。
旦那さんと顔が会い「お早うございます」と挨拶。
遅れて奥さんが歩いて来られた。
また「お早うございます」の挨拶。
お二人は地元の人ではないらしい。
暫くして旦那さんが戻って来て、「久々井に抜ける山道はこちらですか?」と聞かれる。
私も途中までしか行った事がないが、「地元出身の作家柴田錬三郎がこよなく愛した山道ですよ。」と教えてあげる。
またして遅れて戻った来た奥さん唐突に私に「お幾つなんですか?」と聞かれる。
私、もごもご。
また奥さん「お肌の艶が良いですねぇ、またいつかお会いしましょう。」と手を振って行かれた。
初めて会った人にこんな事を言うのは余程飛んだ人なんだろう。
まあ言われた私は決して悪い気はしない。
うきうき残りの草刈を続けた。
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