2011年4月8日金曜日

村の事

今日は久しぶり小雨が降っている。
4月に入り流石に暖かくなって来た。
普段だとこの時期、気持ちも弾んでうきうきした感じになるのだが、流石にそうはならない。
まだ原発が収束の目途すら立ってないと言うのも気持ちを重くする。
本当に人間のライフスタイルを根本から見直す時期だろう。

さて私の住んでいる小さな集落の事を書こう。
ここは見方によれば、岡山平野の北西の角にある。
農業中心の村である。
私はここに1990年に入らせて貰った。
集落にいる限りは何年か置きに役員の仕事が回って来る。
今年私にも役員が回って来た。
3度目である。
最初は会計だった。
2度目は町内会長にさせられてしまった。
私より年配の方がおられたのだが、私にやってくれと頑として言われ引き受ける事になった。
この年は台風の直撃を受け、町内放送の電信柱が4本倒れるは大師堂は壊れるは、用水が詰まり大水が出るなど大変だった。
電信柱は山に入り木を切り、担ぎ出し、防腐剤を塗り立てた。
大師堂は部落の人達と2ヶ月程かけて改修し回りの土壁も塗り直した。
我ながら良く働いた年だった。

今回は町内会長は年配の方にお願いし、私は会計と2年受け持つ福祉委員となった。
今年は5部落が共同で奉っているお宮さんのお世話をする番になっている。
お宮や参道の掃除、宮田の作業、おしば下がり、祷開き、春祭り、夏祭り、秋祭りと行事が一杯だ。
大変な年に役を引き受ける事になったが、私も部落に入れて貰った時から郷に入れば郷に従うべきだと思っていたし、農村ゆえ神仏への信仰が残っているのもいいなぁと思っていた。
また何より、普段多少防音はしているものの練習の音は部落に漏れている。
だからお詫びの意味でもこういう時には一生懸命働こうと思う。

仕事と行事が重ならない事を願うばかりだ。

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