2010年7月26日月曜日

ウエスト コースト

金曜日の練習後四国に向かった。
瀬戸大橋を渡り、高松道を愛媛の方面にそして高知道に入った。
幾つもの長いトンネルを超えると土佐の国。
まずは立川SAで夜を明かす事にした。

ハイエースに布団を敷き、途中で買ったハイボール缶を飲む。
そう言えばハイボールなんて私が学生だった頃以前の飲み物だった気がする。
言葉に出すと笑われそうな感じだったが最近は売れていると言う。
時代は廻るか。

5時に起き、南国市、高知市、土佐市を抜け一路足摺岬を目指す。
天気は快晴途中、四万十川に沿って下降する。
相変わらず太平洋には島が無い。
真っ青な海が拡がる

10時30分には今回最初南の果て第38番札所の金剛福寺に着く。
本尊は三面千手観世音菩薩。
お参りしてから海岸に出た。

切り立った崖が続く。
上に立つと手摺りはあるが、足元をすくわれるような気がする。
この手摺りを作った大工さんの技量も疑う。
海岸沿いの遊歩道を歩いていると、岩だらけではあるが浜に出た。
目の前には高くそびえる壁がある。
その下に大きな穴が開いていて、そこから波が打ち寄せて来る。
白山洞門だ。
壁の上には白山神社が祭られているが、とても素人が行けるような処ではない。
暑さもあってかこの浜まで降りて来る人は少なかった。
私は持って来たダラブッカを出し、洞門の前で叩き始めた。
ダラブッカの音が洞門で共鳴する。
低音も高音も響く。
やはり自然の音響はいい。
気持ちの良いワンマンコンサートになった。
岩場のふな虫達も喜んでくれているのか、歩き回る。
私の足に登ってくる物もいる。
なんてこった。

しばらく叩いていたら、いつの間にか後ろの方で老夫婦が聴いていた。
この場所を独り占めすのも悪いと思い、階段を登り灯台の方に行く。
ここからの眺めも怖ろしい程良かった。

お土産屋さんの食堂できつねうどんを食べてから足摺岬を跡にした。
ここから四国の西海岸を北上、次は延光寺。
この辺りは一つ一つのお寺の距離があり、お遍路さんが一日、中には二日歩いても届かない処もある。
私はこの通り俄か遍路だが、この暑さの中杖を持って一歩一歩歩いている方を見ると頭が下がる。
下がり過ぎて地面の中に頭を突っ込む程だ。

延光寺で土佐も終わりだとさ。
次はいよいよ伊予。

この続きは次回に

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