2009年9月14日月曜日

チベット

今日は講演を聞きに行った。
半月程前にウチの村にあるお寺さんから案内を貰っていた。

お二人の講演で、一人は青木新門さんという方で、映画「おくりびと」の原作を書かれた方だ。

もう一方はバイマー ヤンジンさんという方でチベットで生まれた歌姫である。
名前は「蓮の花に乗った音楽の神様」と言う意味だそうだ。
厳しいチベットの大自然に育まれた力強い歌唱力と、みずみずしい感性で、中国国立四川音楽大学に入学しオペラを専攻するとプロフィールに書かれていた。
私は彼女の歌声が聴きたく申し込んでいた。

私は昔からチベットには興味を惹かれていた。
同じ仏教国だし密教である。
昔「チベットの死者の書」というヒッピーの人達に広く読まれた本を手にしてからかも知れない。
もう8年ぐらい前になるだろうか、ダライラマ14世が推奨する「世界聖なる音楽祭」というのが、広島の宮島で開かれる事になり、私達もそのプレイベントととして、日本側の受け皿の代表をしてた、トランペットの近藤等則さんとも共演させてもらったりしてた。
しかしちょうどこの時チベットと中国の関係が非常に悪く、日本政府が中国に遠慮して、ダライラマ14世は来日することが出来なかった。

しかしながら3年ぐらい前に、やはり宮島でダライラマ14世の講演が開かれると聞き行った。
ダライラマ14世はちょっとお茶目な処もある、優しく慈愛のある方だった。
法話をされている時はちょっと距離があったのだが、終わった後、私達の所に歩いて来られ、ほんの5mぐらいの所でお会いする事が出来た。

バイマー ヤンジンさんはおそらく日本語もしゃべれないだろうから、ずっと唄を聴かせてもらえるのかと勝手に思ったが、違っていた。
彼女は日本語がかなり上手だった。
ご主人が日本人で、すでに16年程大阪に住んでいるとの事。
で、そのご主人と最初中国で会った時の話から、全くわからない日本に住みだした時の話。
ご主人の両親とのコミュニケートが最初は難しかったのだが、序所にお互い理解し合えるようになっていく様子などを楽しく聞かせてくれた。
そして最後にチベットの民謡を1曲だけ歌ってくれた。
やはり高音が伸びる力強い歌声だった。
もっと聴きたかった。

青木さんの話もリアルで面白かった。
こうして朝8時30分から受付が始まり、読経、講演、昼にみんなで同じ弁当とお茶を頂き、また講演と続き、すべて終わったのは3時30分だった。

長時間に渡り、有意義な時を過ごさせてもらった。感謝である。
一度家に帰り、加茂町に作州矢筈太鼓の練習に行った。

先程帰って来た。
道中の話はまた後程。

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