私達は福島から仙台、松島、石巻、南三陸町、気仙沼、陸前高田に行った。
太平洋側はどこも津波で被災しているが、特に南三陸町、気仙沼、陸前高田は凄かった。
殆どの家が流され、見渡す限り更地になっていた。
瓦礫は取り除かれ何箇所かに山のように集められていた。
本当に町の歴史が断ち切られリセットされた感じ。
津波は痕跡からも10mを超えているのはよくわかる。
しかし流された場所にいてもそんな波が来たとは全く信じる事が出来ない。
想像を絶するとてつもない力だ。
多くの命が奪われ、家を無くしまだまだ復興には数年は要するとは思われるが、頑張っている方達にも会った。
陸前高田では1軒プレハブの本屋さんが有り入らせて貰った。
気仙沼ではプレハブの屋台村ができていた。
地元の人は少ないらしいが、復興支援に来た人達が利用するそうだ。
私達も中にあるカレー屋さんで食事をした。
福島でも頑張っている人達はいる。
私達もツアー初日思ったより早く郡山に入れたので、いわき市の映画にもなったフラガールを観に行った。
ここも大変な所だとは思うがフラガール達は渾身の笑顔で大勢のお客さん達を楽しませていた。
また私達もお世話になった、福島のオーガニックレストラン「銀河のほとり」では放射能検出器も備え、排毒作用のある竹炭穀物コーヒーやすぎな茶、玄米や黒米、ひじきを使った料理をお客さんに提供していた。
最後に私達beZen鼓空と津軽三味線の蝦名宇魔さん連津ちゃん親子との公演についてだが、場所は郡山市立図書館の視聴覚ホールと福島市の音楽堂ホール、そして先程の銀河のほとりの3箇所だった。
実は私はライブ直前まで曲目について迷っていた。
私達のライブの構成としてはいつもストイックな感じから始まり、徐々に乗る曲に、そして最後はみんなウキウキと唄いながら踊って貰えるような曲をメドレーにしてする。
しかし今この福島でこんな感じに持っていても良いのだろうか?という迷いだった。
だが意を決してやってみるとお客さん達は大変喜んでくれた。
「元気が出た。」とか「明日からまた頑張れる。」とかの感想を一杯戴いた。
私達も本当に来れて良かったと感じた。
明るいニュースを一つ。
今日「森の力で日本を・地球を元気に」というシンポジウムに行って来た。
生物学者であり世界中で植林活動を進められている宮脇昭さんと他の3名の同じく生物学者の方々の講演だった。
その中の一つの大きなテーマが宮脇さんが提唱する震災の瓦礫と土砂を使って大きな堤防を作り、そこにいろんな種類の木々を混在させて森を作ろうとする物だ。
凄く大きな企画でこれを遂行するとしたら瓦礫の量は全部合わせても5%を満たないそうだ。
細川元総理大臣が代表となって進めているプロジェクトで被災地の一部ですでに試作の段階に入ってるらしい。
英知と言うものはあるものだ。
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