前回とろんさんの本について書いたが、今回はナナオ・サカキさんの本について書きたい。
ナナオさんの事はインターネットにも紹介されているので、簡単に書き写してみる。
大正12年鹿児島生まれ。
家や定職を持たず、電話も持たない放浪生活をしながら、国内外を歩き詩人やアーティストと「部族」という集団生活の創立にも関わった。
また詩や朗読を通して環境保護や反戦などの政治活動に加わり、海外でも名を広めている。
彼の名前を知ったのは私が20代半ばの頃だった。
「菩薩」と言うバンドの属し始めた頃でメンバーは彼の事は良く知っていた。
彼が詩人であり旅人である事を聞いて、私もずっと会ってみたいと思っていた。
しかしながら、なかなかその機会に巡り合えなかった。
やっと会えたのは6年程前に三重県の長良川下流の河川敷でピースギャザリングがあり、その時だった。
たくさんのキャンプテントが張られて入る中、やはりヒッピーのミュージシャンである内田ボブさんと話をしている彼に会った。
彼は思ったより大柄な人だった。
しばらくの間、話をする事が出来た。
彼はいろんな所を旅しているが、土地の事や人の事等その暗記力の良さには驚かされた。
私が彼に会ったのはこの時が始めてで最後になった。
3年程前、長野の大鹿村と言う処で亡くなったのだ。
私は去年おそらく彼も何度も立ち寄ったであろう東京の西荻窪にあるプラザード書店に行った。
ここの本屋にはここにしか無い宗教関係の本や精神世界の本が一杯置かれていて、私も20代の頃はよく行っていた。
久しぶりに寄ったのだが、その時ナナオさんの「犬も歩けば」という本が追悼の意味も含めて置かれていた。
それを今また読んでいる。
この詩集はアメリカの大地、沖縄西表、知床、信州、東京国分寺等いろんな所で書き綴られた詩が載っている。
もう一度彼の生き方に深く入って行ければと思う。
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