2時から、紀伊国屋ホールでの「円」の公演に入った。
題は「宙をつかむ!」である。
事実に基づいた話である。
太平洋戦争の末期、B29が本土襲来をしかけて来た。
B29は、上空1万メートル以上を飛ぶので日本の飛行機は上昇中に、迎撃され落とされ、全く歯が立たなかった。
そこで空軍でロケット戦闘機なるものを作り、瞬時に上空に到達させ、B29を撃破しようとする計画を立てた。
名前は「秋水」といい、事実作られ、発射実験も行われたが、実際に使用される前に、敗戦となった。
この話はこの研究者達と、軍人と、それを応援する人達の話である。
みんなはこのロケット開発に大きな夢を託す。
一番応援しているのが、もと海軍兵だった、橋爪功さん扮する海軍おじさんである。
遥は橋爪さん処で、世話になっているのだが、結核を患っている役だ。
私も橋爪さんの生の演劇を見たのは、初めてだったが、やはり凄い。
自然で、説得力があり、かつ面白い。
テレビでもそうだが、性格が全く違う役を、どれも完全にこなしてしまう。
遥は病気でもあり、大きな声でしゃべる処はなかったが、雰囲気が出ていた。
よく頑張ったと思う。
橋爪さんには楽屋でも可愛がってもらっているらしい。
私も終演後、挨拶に伺い、お礼を述べた。
紀伊国屋ホールを出てから、今度のツアーでお世話になる、目白の「ゆうど」さんに行った。
いろんな話をさせて貰っている間に、あっという間に2時間以上経った。
慌てて新宿のバス乗り場に帰り、東京を後にした。
楽しい旅であった。
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