火事は伊部と佐山を結ぶ伊佐線沿いから出火したという。
そこから西の方向に山並みの上半分を焼き、拡がって行ったらしい。
広い範囲で焼き跡が続いている。
山の凹凸があるからはっきりはわからないが、おそらく横に4kmはあるだろう。
一番西の焼けている山の反対斜面の下の方にウチがある。
消防はフルーツパークに陣取り、そこからまだ忙しく動いていた。ヘリコプターはまだ頭上を飛んでいる。
ウチの方向には、もう余程の事がないと、火は来ないと思うが、昨晩は大変だった。
消防車は前の池の対岸に4台、また家の上がり口の辺に4台、それにウチの敷地に1台と万全な状態であった。
水を池から汲み上げる音、隊員同志のトランシーバーの声があちこちで聞こえる。
私も隊員達の足元が少しでも見えるように、山側の家の明かりを全て付けていた。
消防局と市の人達が、2度来てくれ、避難勧告が出る可能性があるので、いつでも出れる準備をしといて下さいと言われた。
私はとりあえず太鼓の梱包を始め、ハイエースに積めるだけ積んだ。
積めなかった太鼓は、一応山から離れた側に集めた。
暫く様子を伺っていたのだが、夜中12時半頃、内の近くの火の手は鎮まって行くようだった。
今回、大変驚いた事がある。
ウチの遊び猫のモーが、火の勢いが一番強い時に帰って来て、腹が減ったから、飯を食わしてくれと言うのである。
周りが騒然としている時にである。
本当に空気の読めない奴だ。
しかしもし私達が避難する事になったら、餌もやれなくなるので、とりあえず腹一杯食べさせる事にした。
今回、本当に大変な状況ではあったが、意外と冷静な気持ちでいる事が出来た。
やはり、前の大きな池が安心感を与えてくれたのだろう。
まだ完全鎮火したわけではないが、消防隊員の皆さん、本当にご苦労様でした。
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