2010年11月12日金曜日

旅の本

読書の秋だからと言う訳ではないが、久しぶりに本を読んでいる。
2冊あって著者の2人ともよく知っている人だ。
2人ともヒッピーの草分け的存在だ。

最初に読んだのはとろんさんと言う人の「とろんのダイジョーぶ経典」
彼とは1999年に玉野で開かれた「ありがたや、お月さん」と言うイベントで一緒になった。
会った時、身なりといい長いトレッドヘヤーといい、よくもまあこれまでこの社会で生きて来れたものだなぁと感心した。
彼は尺八や笛の奏者でもあるのだが、その時は司会もしてて、その話のユニークさにも惹かれた。
そしてその翌年2000年に長野で開かれた「命の祭り」で彼が担当しているステージが有り、そこに呼んでくれたのだ。
彼はもともと岡山の総社の出身だったが、若い頃より、ネパール、インド、タイ、アメリカとずっと放浪の旅をして来た。
日本にいる時も東京の国分寺や荻窪などヒッピーの集まる場所に出入りしてた。
彼は若い時から賃金労働というものを拒否し続けている。

昨年彼の両親の看病の為に帰って来た。
奥さんと総社宮の側に小さいなアクセサリー、軽食の店を出した。
2階には一間だが、宿泊も出来るスペースがあった。

私達もちょうど国文祭の時に泊めて貰った。
一人1泊1000円と破格でしかも店にあるビールや焼酎は好きに飲んでいいと言うから、なんて商売っけの無い人達なんだと思った。

この店に先程書いた「とろんのダイジョーぶ経典」があったので買わさせて貰ったのだ。
女性達との旅や暮らしが赤裸々に書かれている旅日記で、至る処で大笑いした。
今朝彼に電話で本を読んで面白かった事を伝えたら、大変喜んでくれた。
そして電話のタイミングの良さにも喜んでくれた。
実は彼等は来年の7月までまたタイとインドを旅する事になっていて、今日東京に向けて出発する処だった。
家の電気のブレーカーを落とす直前だったらしい。
旅の無事を祈り、また帰国後一緒に遊ぼうと話した。

とろんさんの本を読んだ後、今度はヒッピーなら誰でも知っている、ナナオサカキさんの詩集を手に取った。
この話はまた後で。

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