2011年11月7日月曜日

菜の花舞台

この週末伊豆は土肥に行って来た。
名優橋爪功さんが毎年ここで開かれている「菜の花舞台」に出演させて戴く為だ。
私の娘遥が橋爪さんが代表をされている演劇集団「円」で役者をしている。
これが縁で橋爪さんから呼んで戴いた。
「菜の花舞台」は土肥に橋爪さんが20年前に別荘兼稽古場を建てられ、その頃から地元土肥の人達と一緒になって育んで来た舞台だ。
例年菜の花畑に囲まれた舞台で円の公演そして素晴らしいゲスト達の公演が催される。
今年は東北の大災害に配慮され今に延期となっていた。

金曜日の夜道場を出発いつものように名古屋の近く小牧の健康ランドで仮眠を取る。
土肥には土曜日2時前に入る。
今回は象牙美術宝庫の駐車場が会場となっていて、しっかりとした舞台が出来上がっていた。
準備をして即リハーサル。
しかしリハの後夕方頃からなんと雨が降り始める。
開演は5時過ぎからだったが、雨の収まる気配もなく象牙美術宝庫では中止。
舞台は橋爪さんの別荘兼稽古場になった。
1階が稽古場になっていて50坪ぐらいあろうかかなり広い。
最初に地元の粋鼓伝という和太鼓チームの演奏。
そして橋爪功さんの朗読夏目漱石の「杜子春」
目の前に主人公、仙人、閻魔さん等が飛び出してきそうな迫力だ。
横で吹かれてた村山二郎さんの篠笛も素晴らしかった。

この後鼓空の演奏。
時間も押していた為私のソロと2曲だけ披露した。
地元の方々は本当に暖かく一杯の拍手を戴く。
最後に「円」の公演。
「だまし絵・トロンブルイユ」という物語。
現実とあの世とが行き交う話だ。
遥は橋爪さんの娘役で出演していた。
私も円の作品は今まで何度も拝見しているがやはり見応えがある。
橋爪さんは今更言うまでもなく凄い役者であるが、他の若い役者さん達の演技も熱が入っている。
本当に別世界に引き込まれる。
演劇の後ろで音楽を担当されていた方々も素晴らしかった。
篠笛は朗読でも出演されていた村山二郎さん、太鼓は平沼仁一さん。
平沼さんは和太鼓グループ鬼太鼓座出身その後鼓童で10年ぐらい活動され今は東京打撃団の代表をされている。
村山さんも鼓童出身で今はやはり東京打撃団でも活躍されている。
もう一人役者としても参加されてたタップダンスのRONx2さんは北野武さんの「座頭市」にも関わっている方で演劇の中で踏まれるタップもやはり素晴らしい。
ジャンルは違っても皆さんの持つ緊張感、完成度は優れていてそれが共通項になる。
本当に良い場面に居合わせて戴いた。
打ち上げではいろんな方々と楽しく談笑したり、改めて皆さんの芸を拝見したり、鼓空も踊れる曲を数曲披露し皆さんに踊って戴いた。

橋爪さんの奥さんから内のメンバーに来年も来て下さいとお言葉を戴いたそうだが、もしそうなれば私達も今以上の緊張感と完成度を持って臨みたいと思う。

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