2010年5月29日土曜日

熊、森、人

日本熊森協会の岡山県支部が発足し、それを記念しての講演会があった。
半年ぐらい前にここの代表をしておられる森山まり子さんの講演があり行かさせて戴いた。
その時の事はやはりここのブログにも書いた。

今まで推測はしていたものの今一つはっきりしない部分を詳しく説明して戴いた。
大まかに言うと昔は熊の住む世界と人の住む世界は完全に分けられていた。
熊は山深い奥山に住み、人は里山にしか足を踏みいれなかった。
しかし人は杉や桧の植林とかまた観光とかで山の奥まで道を作り開発していった。
熊は広葉樹の実などを食料にしているが、そんな木々は伐採され、熊の食料はどんどん無くなっていった。
それで熊は徐々に食料を求めて里山の方にまで降りて来るようになった。
熊は本来優しい動物だが、里山に降りて来た熊はすぐに銃で殺された。
熊の数は激減した。
熊森協会はそんな熊を守る為にも残されている少ない自然林を保護し、また広葉樹を植える運動をしている。
またこの運動は熊だけの問題でなく、水を守る運動でもある。
広葉樹のある山は保水力に富んでいる。

今日も森山さんは言われていた。
決して人だけでは生きていけない。
あらゆるものが相互に関係し合っていて、その中で人も生かされているのだと。

今回岡山にも支部が誕生した。
岡山県にはあと数頭と数える程しかいないそうだ。
本来優しい大型獣が絶滅して欲しくはないと思う。

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