2009年6月13日土曜日

田植え

今日は、ウチに太鼓を習いに来てる長老、米田さんの米田に田植えをした。

もともとはSlow Lifeに憧れる必要もない二人のSlowなSさんが、今年から米田さん処の田と畑を借り、自然農を始めていた。

備前市の鶴見という所で、ウチの道場から車で10分程行った所だ。

やはり他と違わず過疎化が進んでいる。

もともと米田さん処は広い田んぼと畑を持っているが、奥さんと2人で世話をするには、年齢的にもきつくなったらしい。

それに、収穫量も多く、とても2人で食べ切れる量ではない。
だから私達も年中、野菜とかを戴いていた。

このような状況の中、2人のSlowなSさんは、農作業をすることになったので、米田さん夫婦は、大変喜んだ。

部落の方々も物珍しさもあり、二人の作る畑や田んぼを覗いてくれる。
また道で会っても、皆さんいい感じで迎えてくれる。
すべて上手く行っているようだ。

唯一多少なりとも問題があるとすれば、畑も田も基本的に自然農でやっているので、草は生やしているし、水も殆どやらない状態なので、昔から農業をされてた、米田さん夫婦からすれば、気になってしょうがないみたいである。

米田さんは夫婦は、休む暇もなく、いつも畑で何かされている。
目の前に草があったら、無意識のうちにでも、手が伸びている。

しかしながら、お二人とも、自然農をやろうとしている2人の気持ちもわかるので、いささか心の中で葛藤があるのかも知れない。

でも若い二人が来てくれるのは嬉しくて仕方ないみたいである。


田植えは鼓空から8人と,友達が6人、米田さん夫婦、村の人数人と20人ぐらいでした。
勿論昔ながらの手植えである。

衣装も女性は、黒いTシャツとズボン、赤い腰巻、頭には豆絞りの手ぬぐいと、なかなか決まっている。
男は私を含めてソコソコ、引き立て役である。

印の付いた紐に沿い、植えては、自分の足跡をならし、後ろに下がる。
最初は慣れぬこともあり、多少モタモタ感もあったが、序所に皆コツをつかみ、ペ-スが上がってくる。
みんなが揃って田植えをする姿は、なぜか微笑ましい。

私は最初だけ田の隅で、お田植え太鼓を叩き、田植えに参加した。
太鼓の音を聞いて近所の方たちも見に来られた。

写真を撮っておられた方も数人おられた。
どなたも笑顔だ。

今は田植えもほとんど機械で植えるので、皆さん、このような姿はなつかしいのだろう。
田んぼは4畝程であったが、1時間ぐらいで終わり、もう1ヶ所田植え機の入りずらい田んぼの手伝いをした。

昼過ぎには田植えも終了し、汚れた手足とか足袋とか洗った。

食事は鼓空のSさんとMさん(変な組み合わせ! 食事に関しては絶妙のカップルなのである) が、おにぎり、味噌汁、漬物を用意してくれていたので美味しく頂いた。


みんな安堵感と充実感に満ちていた。

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